羽幌〜旭川

 今日は北海道ツーリング最終日。天気はついに朝から晴れ。夏らしい暑さになりそうだ。羽幌を出発し、オロロンラインを南下。若干の向かい風。それよりも、普段と違う自転車に乗っているためにポジションの違いに悩まされ、荷物を背負っているせいでケツへの負担が大きいのか、ペダリングに集中出来ないほど痛い。あと150kmの我慢。

 相変わらず短いアップダウンが続く。走り始めたばかりで元気なので、アウターでガンガン上る。風車と牧草地の続く苫前を抜け、さらに南下。ずっと右側には青空の下、青い海が広がっている。それにしても暑い。5日目にして初めて夏を感じる。急いで日焼け止めを上塗り。番屋跡というのもあったけど、まだ閉館中。そういえば、今回のツーリングで文化財って初めて見かけた気がする。ほとんど無視してきたからなあ。昨日に引き続き、道路沿いには羽幌線の廃線跡が残っている。

 50km走って留萌に到着。ここからは旭川を目指す。それにしてもトラックが多いな。留萌川沿いを遡る。海沿いばかり走っていたので、新鮮。すっかり見慣れてしまったが、丘陵地が続く風景はやっぱり北海道ならでは。なだらかな坂を上り、下った先は北竜町。今回の旅のハイライト。もう、前方には黄色い丘が見えている。その前に、喉が乾いたのでコーラを補給。やっぱり瓶の方がうまい(笑)

 さっきから、前方に見える黄色い丘が気になって仕方がない。近づくにつれて、一つ一つのひまわりの形が見えてくる。自動車は通行止めだけど、自転車は入れる。ひまわりを右に眺めながら坂を上る。この景色の前で言葉は要らない。ただ見惚れる。特に上側がきれい。前半は散々雨に降られたけど、満開のひまわりを見られたし、北海道に来て良かったと思う。丘を一回りして、満開のひまわりを堪能。ひまわりの種を練り込んだひまわりソフトを食べて再出発。





 残りは70kmくらい。のんびりと景色を眺めながら走ろう。丘にどこまでも続く道、この景色も見納めか。旧道を利用した石狩川沿いのサイクリングロードを走る。何もない寂しい道だけど、走りやすい。交通量の多い国道のトンネルは通りたくないし。対岸にもサイクリングロードが。そっちを走れば良かったかなあ、とも思うが、札幌から旭川まで走った時に酷い目に遭っているので止めておこう。

 旭川の市街地を避け、郊外を通り抜ける。せっかくなので、ちょっと寄り道。お得意の交通量が少なさそうで景色のいい道を適当に選んで走る。それでも、旅はいつか終わりを迎える。最終地の旭川空港が見えてきた。坂を上る。無事に着いた。うれしい。けど、さびしい。またいつか、きっと来よう。いや、必ず来るぞ。走行距離は157km。5日間の合計は772km。