富良野〜美深

 富良野の朝は、どんより曇り空。でも、よく見ると雲の切れ目から青空も。以外と期待出来るかも。朝食食べてから、のんびり出発。

 今日の走行予定距離は170km。あまりのんびりしてると、夕食食べられなくなってしまう。しかも天気予報によると北風。ずっと向かい風か。とにかく走ろう。とはいうものの、走りながら左右を見渡すと、丘陵地が続く景色についつい見とれる。丘の先に見える山々があるからこそ、この景色は素晴らしいという事に気が付く。

 しばらく進むと、左側に寺坂農園のメロンの直売所発見。試食の看板につられて入ってみる。店内に入ると、さっそくお皿に載ったメロン登場。美味しい。ちょうど食べ頃のものを出してくれるので、果肉はふんわり、あまくてジューシーで、風味も良い。という訳でお土産に購入。水曜日には着くらしい。って、その日はまだ北海道にいるけど。

 せっかくなので、道路沿いにあったお花畑に立ち寄る。管理しているオヤジさんが、作業中に折れてしまった苗をくれたが、自転車の旅で渡されても。良いにおいするから持ってけ、だって。空がどんよりしているのが残念。

 向かい風の中を淡々と走る。そのうち、前方になだらかな丘がどこまでも続く景色が。美瑛に到着。やっぱり良いねえ。どこまでも続く丘とそこに広がる畑。それに点々と立っている木々と家。たまらない。ダメだ。こんな景色見てたら、立ち止まってばかりで先に進めない。どこまでも続く丘陵地をいつまでも眺めていたいが、先に進まなければいけない。名残惜しいくらいが、一番印象に残るもの。


 美瑛から続く下り坂。下り切ると旭川まではすぐ。西の方から真っ黒い雲が近づいてくるのが気になる。北海道ツーリングの定番、セイコーマートで補給。食べてる間についに降り出した。雨具着て再出発。徐々に雨脚か強くなる。ついに土砂降り。昨日よりも酷い雨。おまけに向かい風。それでも、自分に出来る事はペダルを踏み続ける事だけ。そのうち、進行方向の空が少し明るくなってきた。激しい雨と向かい風、さらに上り坂。でも、あの向こうはきっと止んでる。そう信じてペダルを踏み続ける。

 坂を越えると雨脚が弱くなり、ついに晴れ間が。今度は暑い。コンビニでガラナを補給した後、雨具を脱いで再出発。脱ぐとちょっと寒いかな。それにしても、ずっと向かい風はきつい。誰が前引いてくれないかな(笑)6年前は見知らぬローディーと先頭交代しながら走った道をひたすら進む。あの時の大学生、今頃どうしてるのだろう。

 名寄に着くと、何故か追い風に。楽だ。快調に進んで、ひまわり畑へ。毎年場所が変わるらしいので、今回はちょっとした峠を越えた先。すでに140km以上向かい風の中を走ってるので、さすがに辛い。峠を越えると、前方にひまわりが。丘一面に続く黄色い絨毯。でも、6年前に来た時の方が広かった気が。それでも、これだけの規模は他では見られないので、しばらく見とれる。青空ならもっと良かったけど、仕方がない。木曜日の北竜に期待しよう。

あとは美深まで走れば今日は終了。あれっ、さっきの追い風は気のせい。でも、トラックが追い抜く時に風が遮られて、少しの間だけ楽出来るのが救いを向かい風の中をヘロヘロになりながら走って、宿に到着。アップダウンは少ないのに昨日よりも1kmほど平気時速が遅かった。