5日目 八幡浜から国道九四フェリー経由で高鍋まで

 そろそろ脚の疲労がたまってきてペースが落ちてくる5日目。お尻も痛くてサドルに座るのも苦痛になってきた。朝起きたら、何と路面が乾いてる。ついに訪れたサイクリング日和?準備してまだ辺りが暗いうちに出発。

 目の前の港から臼杵までのフェリーがあるのに、あえて乗らずに伊方を目指す。平坦はほとんどなくて、アップダウンの連続。途中、伊方原発への入口を発見。そばには原発反対の看板が。住民同士が賛成と反対に別れて争う事も、原発が出来なければなかったのに。しばらくすると、日が差してきた。きれいな海が目の前に広がっていた。おっと、のんびりしていられないんだった。先を急ごう。わずかな距離しか離れていない場所に同じ自治体の道の駅が2つもあるというのも原発補助金のせいだったりするのだろうか。

 楽な道ではなかったけど、諦めずに頑張ったおかげで出航10分前に三崎港に到着。何とか間に合い、7時30分の国道九四フェリーで佐賀関へ70分の船旅。船は岬に沿って進み、九州を目指す。なぜこのルートを選んだのかって?一番最短距離のフェリーなので、一番たくさん自転車に乗れる(笑)

 フェリーを降りると大分県。ついに九州まで来た。ここまで長かった。青空と青い海が最高の贅沢に感じる。ついつい顔がにやける。追い風のおかげで、脚が疲れて踏めない状態でも進むのはありがたい。海沿いの道は交通量が少なくて楽しかったけど、国道10号線は主要道路だけあってトラックが多い。田園風景を抜け、ひと山越えたら、ついに宮崎県に突入。

 晴れた日は下りも楽だ。タイヤはちゃんとグリップするし、ブレーキも良く効く。ただ、勾配が緩くなると極端にペースが落ちるけど。もはや踏む力は残っていない。腹も減ったし、道の駅北川はゆまでランチ。そういえば、コンビニ以外で昼食とるのは初めてだ。ずっと雨続きで、そんな気分になれなかったからなあ。宮崎県という事で、お約束の冷汁とチキン南蛮の定食。特別に美味しいという訳じゃないけど、安心の味だね。腹が満たされたら再開。

 それにしても暑いなあ。残り距離が減ってきたので、コンビニでパンとジュースで休憩。座って袋から取り出すと、入る前は近寄っても無視された寝ていた猫が近づいてきた。何かくれ、ってみゃーって鳴きながら乗りかかってくる。そんなおねだりされたら、無視出来ないでしょう。仕方がないので、パンをちぎって与えたら、喜んで食べてた。もうないの?ってこっち見るけど、もうないよ。

 さて、残り距離は少ないし、まだ日の入りまで時間があるからのんびり出来る。またもや道の駅日向に寄り道。久しぶりのソフトクリーム。へべすがかけてあるらしい。うーん、ソフトクリームにへべすが負けてるな。それにしても、このソフトは変わってる。食べた事のない味。でも美味しかった。

 のんびりと走っていても、距離はどんどん減る。まだ明るいうちに高鍋のホテルに到着。追い風のおかげで、全然踏めない状態でも楽だった。走行距離は207kmくらいかな。