神栖と銚子の風車巡り

 久しぶりに風力発電用の風車群を見たくなったので、サイクリングに出かけてみた。まずは小見川まで車で移動してサイクリングスタート。橋を渡って茨城県へ移動し、工業地帯へ。対岸に新日鐵住金の見える鹿島港の岸に到着すると、辺りに甲高い音が響き渡っていた。人影もなく、ちょっと不気味というか不思議な雰囲気。コンクリートブロックはいつ来ても置いてある。

 火力発電所の脇を鹿島灘方面へ向かって走ると、大きな風車がたくさん見えてくる。この地域も風車が増えたよなあ。初めて来た頃は、神栖付近に十数機並んでいるだけだったのに。比較的風があるので、グルグル回る影の下をサイクリング。スバルの風車は風下に向くように作られているけど、ヨーロッパの風車は風上に向くようになっている。なので、すぐ近くに正反対向いてる風車が並ぶ。ちょっと変な感じ。シーサイドパークの近くには、スバルの試作機が設置されているが、役目を終えたのか最近は動いているのを見た事がない。

 風車群を通り過ぎたら、千葉県へ移動する。利根川の一番河口に架かる橋、ずいぶんと長い期間工事してたが、今は終わって走りやすくなった。昔は本当に狭くて、自転車で走る時には緊張を強いられたなあ。橋のたもとで、古い橋の時代の名残を発見した。行き止まりに止まれの表記。いや、絶対止まるでしょ。進むとガードレールにぶつかるから。

 ここからは銚子電鉄に沿って移動する。ヤマサ醤油の裏にある仲ノ町駅には有名な濡れ煎餅がある。なので、ガーミンの地図見ると駅にスイーツマークが付いてる(笑)観音駅もおしゃれな外見よりも駅舎でたい焼きを焼いている事の方が有名かも知れない。駅の看板よりもたい焼きの方が道路からは目立つし。抹茶あんを一つ購入。

 君ヶ浜を通って犬吠埼へ。もう何十回も来ているので灯台付近は素通りして長崎鼻へ。日中なら、ここから見る犬吠埼がきれいだと思うんだよね。付近は海鳥の楽園なのか、岩が埋め尽くされていた。のどかな漁師町という雰囲気でのんびり走るには良い場所だ。ただ、風が強すぎてゆっくりしか走れないだけかもしれないが。

 坂を上って銚子電鉄終点の外川駅へ。いつのまに、こんな車両が展示されるようになったんだろう。趣のある駅舎で、たまに見に来たくなるが、電車では一度も来た事がない(笑)海沿いに戻って銚子マリーナへ。ここは屏風ヶ浦が一望出来る絶景ポイント。上を走る道路がドーバーラインと呼ばれている通り、日本のドーバー海峡といった雰囲気。

 ここから先は、大好きなキャベツ畑と風車の風景が広がる田舎道へ。台地が浸食されて出来たアップダウンの多い地形とすぐそばに広がる海。こんな景色が広がる場所を他には知らない。だって、川がないのに谷のような地形が出来てるんだよ。と興奮してしまうのはちょっと変わっているのだろうか(笑)

 屏風ヶ浦は飯岡灯台付近でお終い。ここには、矢吹丈力石徹の像が置いてある。ちょっと可愛くデフォルメされてるけど。ただ、設置場所が悪いせいか。灯台に来る人達はたくさんいるのに、これらの像に気がつく人はあまり多くない。というか、もはやあしたのジョーを知らない世代の方が多いのか?眼下には九十九里が広がっている。

 ここからは、小見川へ戻るだけ。なんだけど、風が強くて全然進まない。横風区間なんて、真っ直ぐ走るのが大変。油断すると飛ばされそう。畑の中の道は乾燥した土が巻き上げられて前が見えない程。それでも、何とか我慢して走り続けてスタート地点へ無事に戻れた。走行距離は107kmくらい。口の中がじゃりじゃりしてて気持ち悪い。