南房総水仙林道ツーリング

 今日は久しぶりに南房総へ。寒波がやってきてるけど、南へ行けば少しは暖かくなるかと思ったが、9時前に着いた岩井の気温は4度。寒い。とりあえず、冬用のジャケットを着て出発。まずは中学校脇を通るいつものコースで道の駅富楽里の前を通過。少し身体が温まってきたか。寒い日が続いているけど、水仙はある程度咲いてる。でも、満開の時のような香りはないな。いや、寒さで鼻が詰まっているだけか。油断すると鼻水が垂れてくる。

 嶺岡林道を上る途中にある水仙畑もまだまだ満開には程遠い。標高は低いけど、海のそばから上るから標高=登坂標高差になるので楽ではない。最近、ずっと運動強度の低いサイクリングばかりしていたせいか、思い切り踏むと苦しい。サボりすぎたか。それでも、道端に広がる水仙畑を見れば心も安まる。息は上がったままだけど。

 いったん、嶺岡林道から離れて大崩へ向かう。ダムの脇にある斜面は水仙に埋め尽くされている・・・はずだったが、全部倒れてる!?道端に残っている雪を見ると、どうやら寒さと雪でやられたか。しばらくすれば、立ち直るのかなあ。またしばらく経ってから来てみよう。

 白石峠から再び嶺岡林道へ戻る。どうみてもゴルフ場の入口にしか見えないゲートをくぐると、千葉県最高峰の愛宕山への上りが続く。周りに高い山はないけど、どこまでも続く山々が房総らしさを感じさせる。いったん下ったあと、再び嶺岡浅間への上り。そういえば、最近はこのルートを選んでなかったな。こんなに道が荒れてたっけ。見晴らしの良い山頂付近から少し下った先で右折。この里山を下る時に見える景色が良いよね。向こうに見える棚田、やはり南房総はきれいだ。

 さて、次の林道へ向かおう。海のそばへ向かって走る。南房総の集落はちょっと雰囲気が違う。どことなく南国風というか。ふと思ったんだけど、今まで何人かとこのコースを走ったけど、一緒に走った人達はこの風景を堪能していたのだろうか。先頭を走っていると、景色をたっぷり楽しめるけど、後ろを走っている人って、周りをよく見る余裕がないのではないかと。う〜ん、単に交通量の少ない田舎道としか感じてないとしたら残念な事だ。無理してついていこうとせず、景色を楽しんで欲しいんだけどなあ。

 千倉の海底ケーブル基地局付近にあるコンビニで休憩した後は、いよいよ今日のお楽しみ。千倉林道と畑林道だ。他の林道とは違い、自然林が多くて明るい雰囲気。緩めの上りをしばらく進むと、素掘りのトンネルが登場。これを抜けると畑集落。いきなり竹林が出てきたり、切り通しがあったり、秘境の集落という雰囲気がたまらない。実際、少し前に道路が出来るまで、町に出るには1車線の幅しかない林道を走るしかなかった場所だし。

 畑集落を抜けると、次は畑林道。今日のハイライトと言っても良いかも。最初の区間の入口は看板がなければ行き過ぎてしまいそうなくらい分かりにくい。何しろ道が見えないんだから。新しく出来た道でいったん林道は途切れる。昨年までは入口に通行止めの看板があってけど、ついになくなった。やっと通れるようになったのかな。路面の土砂はかなり片付けられて走りやすくなっている。前はオフロードみたいだったから。そして、ついにやってきた地層の年輪が剥き出しの素掘りのトンネル。やっぱり、何度来ても良いな。抜けると海が開けるのも最高。

 急な下りを終えると、しばらくは白浜付近の平坦な道を進む。う〜ん、思ったほどペースが上がらない。ちょっと疲れ気味なのか。いや、単に向かい風だっただけか。田んぼの中をのんびりと北上。気温も上がってきて気持ちの良いサイクリング。やっぱり、サイクリングは楽しい。切り通しのある林道を上る。途中に養鶏場があって、すごく鳥臭いのがたまらないが。さらに上ると電波塔などがある頂上。あとはダム湖経由で一気に下ると館山はすぐ。

 さて、北上して帰るか。富津館山道路経由のそばを通る林道を走る最短ルートを選ぶ。上りはあまりないけど、途中にあるトンネルが真っ暗。明るいライトを持ってきて良かった。溜池の脇を下って行くと、スタート地点の駐車場はすぐ。走行距離は112kmくらいで獲得標高は2015mくらい。久しぶりに上った気がする。走り終えた後は、いつも通り道の駅富里山とみやまでソフトクリーム。お土産に野菜買っていこうと思ったが、すでにほとんど売り切れ。残念。

 自転車を車に積めたら、家に向けて出発。この時間なら間に合うかと思ったが、思ったよりも道路が混んでて日は沈んでしまった。でも、とりえあずは見られたから良しとしよう、夕焼けに浮かぶ富士山を。