南房総林道ツーリング

 今年も南房総水仙と林道を目的に行ってみた。思ってたよりも道路が混んでいたせいで、岩井の到着は9時頃に。空気圧を調整してすぐに走り出す。コースはいつもと同じだから、特に迷う心配もなし。家を出る時の気温は氷点下だったのに、この時間帯になると12度まで上がる。ちょっと服装選びに失敗したか。

 まず初めの水仙は、いつもの嶺岡林道。少し上ると、両側に水仙が。ほぼ見頃かな。1月下旬というのに、まだまだつぼみがある。そのせいか、例年ほど香りがしない気が。今年の冬は寒かったから、開花が遅かったようだ。2月上旬までは間違いなく見頃だろう。途中から林道を外れて、佐久間ダム方面へ向かう。相変わらず、ここの辺りは人が多い。一番きれいという訳じゃないのに。有名だからか。ダムの脇にある斜面一面の水仙も、まだまだ咲いてない方が多かった。見頃はもう少し先かな。しばらくは水仙畑の続く道を、香りを楽しみながら走るのはこの時期だけの楽しみ。

 嶺岡林道に戻り、愛宕山方面へ。先週の雪のせいなのか、路面に砂が多くて気を遣う。コーナー攻めて転んでも仕方がないので、慎重に下る。この林道の中でも、この区間だけは整備状況が良いのは自衛隊の駐屯地があるから、というのは理解出来るが、駐屯地方面へ向かう道がメインで林道へは分岐、という整備の仕方はどうかとも思う(笑)途中でコースをショートカットして、水田家住宅方面へ向かい、ちょっとしたアップダウンをいくつか越えると三原に到着。あぜ道を走っていたら道の脇に放し飼いの黒犬発見。じ〜っとこっちを見ているなあ、と思いながら横を通り過ぎた瞬間、追いかけてきた。自分の縄張りを出るまでの監視だったらしく、しばらくすると離れていった。

 ローズマリー公園には寄らず、狭い町道へ。このルート、結構お気に入り。やっぱり国道や県道はつまらない。海底通信ケーブルの基地で有名な千倉のKDDI脇にあるコンビニで休憩。ここでつぶやいた内容が、ここの基地から海を越えてサーバまで辿り着いたのかもしれない、とか思うとインターネットってすごいな、と改めて思う。ちょうどお昼になったので、防災無線からお昼のチャイムが流れてきた。でも、何でエーデルワイスなのだろう。ヨーロッパの高山植物だよなあ。なんて思っていたら、続けて別バージョンのエーデルワイスが流れ始めた。さらに謎だ。

 さて、午後の部をスタートさせるか。最初に向かったのは高家神社。日本で唯一料理の神様を祀る神社らしい。別に料理に携わる仕事をしている訳じゃないけど(笑)料理関係の団体や調味料メーカーからの寄付があるというのが、ちょっと他とは違うところか。神社自体は、特別変わってる感じはないけど。再び自転車に乗って次の目的、千倉林道、畑林道へ。今は新しい道路が出来てしまったのでほとんど車の通る事のない林道、だんだんと荒れてきた感じはする。千倉林道は自然林の中を通るという珍しい林道だし、畑集落が近くなると雰囲気が全然変わるのも面白い。畑林道は2012年以降通行止め。どうしても走りたかったら、自己責任で。普通の人が自転車で走るような路面状況ではない。ただし、ちゃんと清掃程度の整備はされていて、今回はずいぶんと路面がきれいになっているなあ、と思ったら路面の落ち葉をどけている方と遭遇。挨拶して先へ進む。今年も、このトンネルを見る事が出来た。海を見ながら坂を下ると白浜。それにしても、すごい風だ。全然進まない。

 三連の石橋を眺めた後は北上。田んぼや畑を通り抜け、一旦県道に戻ったらすぐに林道へ。今日最後の長い上り。この道も雰囲気が良くて好み。ただ、途中にある養鶏場付近のにおいだけは好きになれないけど。ピークを過ぎると、ちょっと開けるのが面白い。といっても、何もないんだけど。今年から使い始めたGP4000S2はしっかりグリップするので、下りでも安心。作名ダムからさらに下って館山に到着。いつもなら中村屋に寄るんだけど、今日は素通り。

 ちょっとした上りでインナーへ落とした後、アウターに戻そうと思ったらチェーンが外れた。おかしいな、と下を見ると・・・あれ、何か変だ。よく見ると、フロントディレイラーの羽根部分が折れてる。困った。フロントの変速が出来ない。アウター固定にするか、インナー固定にするか、それが問題だ。少し悩んだ後、アウターへチェーンをかける。林道経由にすればアップダウンが少ないので大丈夫なはず。きつい坂はないので、無事に走りきって駐車場へ戻ってこられた。走行距離はちょうど100kmくらい。