いつもの粕尾峠

 今日は3月以来の粕尾峠。同じ峠を定期的に上ると、自分の今のコンディションが分かるので、年に何度かは上るようにしている。序盤の緩斜面は風向き次第で結構タイムが変わってしまうが、勾配の変化があって、いろんな斜面をリズム変えて上らないと速く走れないのがお気に入り。

 まずは最初の栗沢峠、といってもちょっとした丘程度の標高差しかないが、今日の調子を確かめるにはちょうど良い。う〜ん、先週と比べると体調はいまいちかなあ。走りにキレがない。シッティングでのんびりと越えて次の粕尾峠を目指す。しばらくは追い風。あまり踏まずに体力温存。先は長い。しばらくは1〜3%程度の緩斜面が続く。95以上のケイデンスを維持して、回すペダリングを心がける。そのうち、だんだん勾配がきつくなり、ついに9%以上が延々と続く区間へ。ペースを落とさないように気をつけて、何とかクリア。途中、何人かのサイクリストを追い抜く。この道で出会うのは珍しい。

 道が大きく右に曲がると、勾配は緩くなる。ここからペースを上げないといけないところだが、急斜面で頑張りすぎたのか、全然踏めない。サイクリングよりはマシな程度のペースで淡々と上る。3月に来た時には雪が残ってたけど、もうすっかり初夏。山も新緑の季節になってきた。峠に着いたら、休まずそのままさらに上を目指す。まだ脚に余裕があるのか、春先よりは踏めてる。ピークを越えると、前日光高原が広がる。この景色が好きなんだよなあ。

 少し戻って、古峰神社方面へ下る。途中、何人ものサイクリストに出会った。やっぱり、こちらから上る人の方が多いな。以前からのルートだと、鳥居のすぐ先を左折して清流を眺めながら走るんだけど、もう随分と長い間通行止め。きっと今日もダメだろうという事で、素直に県道経由にする。ここでも、サイクリストの集団とすれ違う。今日は随分と多いな。さて、ここからは次の滝ヶ原峠を目指す。ここは後半がきつい。インナーローでもギヤが足りないので、ひたすらダンシング。ちゃんと休まず踏めたかな。下れば清滝まですぐ。いつものコンビニで休憩。

 さて、残す主な峠は2つ。すでに結構疲れているが、勾配はきつくないのでなんとかなるだろう。距離はあるので、淡々と踏み続ける。見晴らしの良い区間はあまりないので、とにかく走るのみ。昔国道だった名残なのか、道幅は狭いが整備状況は悪くない。春先は雪の中だった細尾峠に到着。やっぱり、足尾側の方が短いので、勾配がきついな。日光側は楽だ。慎重に国道まで下る。

 残すは粕尾峠。今日二度目だ。もう、全然追い込める状態じゃないので、気分は完全にサイクリング。残り距離だけ気にしながら、のんびり上る。勾配はきつくないから、疲れてても問題なし。九十九折り区間はもっときついかと思ったが、そんな事はなかった。

 あとは鹿沼まで40km近く走るだけ。ほとんどの区間が下りだが、たまに車が来るので慎重に。勾配が緩くなると、向かい風のせいで速度が落ちる。仕方がない。もう、これ以上速く走る力は残ってないので、惰性で走るのみ。無理に踏むと攣りそうな気配があるので、速く走りたい気持ちを抑えて我慢。最後の栗沢峠を何とか上り、ようやく車を止めた鹿沼に到着。結構疲れた。走行距離は148kmで獲得標高は3180m。