美深〜宗谷岬

今日こそは晴れるはず。天気予報では雨マークもなくなったし。ただ、相変わらず気温は低くて北風の一日らしい。という事は向かい風か。低温注意報も出てるし。走り出すと、昨日ほど風はない。体力温存のため、今日も頑張らずに走る。雲が薄い場所も少しはあるが、空全体が雲に覆われている。

 音威子府からクッチャロ湖方面へ。なだらかに少しずつ上って行く。家はほとんどなく、せいぜい牧草地が広がるくらい。木々が多く、展望もない道を淡々と進む。峠を越えると長い下り坂・・・にはならず、何となく下っているかな、という感じの道。

 進行方向の景色が霞んで見える。絶対に降ってるな。今日の天気予報は何だったんだ。次第に道路はウェットになるが、雨は霧雨程度。それよりも寒さが辛い。若干標高が高い場所にいるせいか。シューズカバーとレインパンツを履いて再出発。ひたすら牧草地しかない景色が続く。何もない景色って素晴らしい、と北海道に来ると思う。下るに従い、天気は徐々に回復。中頓別のセイコーマートで鮭と筋子のおにぎりを購入。関東では見かけないな。塩分補給って事で。

 浜頓別まで来れば、残りは60km。雲の切れ目から青空も。時間もたっぷりあるし、のんびり走ろう。国道を逸れ、海沿いの道へ。ひたすら真っ直ぐな道路の両側には、広い牧草地が広がる。写真を撮ってたら、2頭の牛がじっとこちらを見てる。しばらく見つめあった後は、見渡す限り広がる牧草地を堪能。海からの強い風のために木が生えないという、厳しい気候が生んだ光景のようだ。高い山の稜線上に立っている木々のように、海からの風で曲がった低い気が点々としている。

 そろそろ腹減ったなあ、って事で猿払の道の駅で遅めのランチ。帆立尽くしの定食をいただく。刺身が美味しかった。刺身だけの定食にすれば良かったか。ちょっと失敗。

そういえば、今回の旅でコンビニ以外でのランチは初めてだ。時間に余裕がある時は良いかな。

ひたすら海沿いの国道を進むと、道は少し内陸に入り込み、若干のアップダウンが。この辺りでは、2組のサイクリストの集団に出会った。やっぱり、北海道ツーリングでは宗谷岬は外せないスポットだからか。岬が近づくと、風車群が見えてくる。あれっ、何時の間に出来たのだろう。気がつくと追い風にのってペースアップ。やっと6年ぶりの宗谷岬に到着。今日はここまで。走行距離は143km。

明日は今日よりも気温が上がりそうだし、北風にのって気持ちよく走れるかな。初めて雨に降られない日になる事を祈って。