ツール・ド・のと3日目

 朝、起きると道路が濡れている。でも、小雨という感じ。Iさん御一行と、雨の中は走りたくないとぐだぐだするも、仕方がなくバスに乗って集合場所へ移動。気温が低くて寒い。雨風を凌げる場所でじっとしていたいが、スタートの時間が近づいてくる。風が強いせいか、時折横殴りの雨が。う〜ん、走りたくない(笑)

 諦めてスタート。七尾の町を過ぎるまでは交通量が多い。無理に前には行かず、のんびりと走る。火力発電所の辺りからペースアップ。道幅も十分、人もばらけてきた。あまり負荷を上げずに淡々と走る。途中、付いてくる人も何人かいたが、気がつくと誰もいない。まあ、そんなものか。しばらく走ると先頭に合流。のんびりペースになる。

 最初の休憩所に着く頃には、すっかりずぶ濡れ。休憩しなくて良いから、早く終わりたい。それにしても、今日はペースがのんびりだ。風が追い風になり、全然踏まなくても進むくらい。次の休憩所を過ぎて少し行くと、上り坂。もう、全然頑張る気がしないので先頭が見える程度に遅れてのんびり上る。小学生が水をくれるサービスがあるが、今日は全然喉が渇かない。それでも、せっかくなので無理に飲み干す(笑)

 2日目に引き続き、昼食は中華のお弁当。濡れたくないので、当然体育館の中へ。寒さのせいか、お腹だけは空くのであっという間に平らげる。1日目もそうだったけど、なんで休息している間は雨が止んで、走り出すと降るんだろう。

 再スタートしてしばらくすると、この3日間で一番の雨。痛いくらいに大粒の激しい雨が容赦なく叩きつける。ここまで濡れると、もうどうでもよくなってきた。昨年とコースが違うのか、最後の上りの勾配が緩い。ちょっと拍子抜け。この後はゴールまで雨の中を走るだけ。

 内灘に入る頃には、雨は小降りに。この後は短い上りが2本。前に唐見さんが走っていたので、付いていく。やっぱり引退後はあまり走っていないのか、サイクリングペースでのんびり上ってる。2つめの上りで先頭が随分と先に行ってしまう。う〜ん、どうしよう。ほんの少し悩んでから、レースじゃないんだから、と言ってのんびり走る唐見さんを抜いて前を追いかける。すみません。

 前がペースアップしたのは上り区間だけ。結局のんびりペースに戻る。もうすぐゴールという所で、急に雨脚が強くなる。なぜ、ここまで来て試練が。土砂降りの中をゴール。完走したことよりも、雨の中をこれ以上走らなくて良い事の方が嬉しい。受け取った完走賞も、あっという間に雨でよれよれ。入浴券も下に落としてしまい、ドロドロ。

 Tさん、Kさん、Iさんと一緒に移動して温泉へ。湯船でのんびりしているとNさんが。すっきりした後は、自転車を輪行袋へしまい、Tさんの車で内灘駅まで送ってもらう。Iさんと一緒に金沢駅へ移動して、電車で帰るIさんとはお別れ。バスで小松空港まで行き、飛行機に乗って羽田へ移動。バスで自宅付近まで移動していると激しい雨が。結局、最後まで雨の中を走って帰宅。1年分の泥水を浴びた気分のツール・ド・のとだった。