近代化って何だったのだろう

hiroakim2009-01-02


 朝、起きたら8時過ぎだった。電波時計がきっかり4時間遅れてた。どうりで4時なのに明るかったわけだ。というわけで、何となくドライブへ。道路が空いていそうで、信号も少なく走りやすい方向ということで波崎方面へ。

 まずは、いつも通り海沿いの風力発電所群へ。最初はシーサイドパーク。今日は風があるので、風を切って勢いよく回っている。風の音と風車の風切り音だけが辺りにこだまする。すぐ先にはスバルの風車が。この風車は風下に向くようになっているので、他とは向きが逆になる。面白い発想だとは思うけど、あまり売れているという話を聞かないのはやっぱり価格の問題なのだろうか。

 次に波崎ウィンドファームへ。これだけたくさんの風車が一列に並んでいる姿はいつみても壮観。全機が回っているので、見ていて飽きない。見に来ても回っていないことが多いし、稼働率はあまり高くないのか。反対側を向くと、最近出来た5機の風車が見える。これもかなり大きい。その向こうに見えるのが火力発電所の煙突というのが、現代文明を感じさせる。さらに向こうには住友金属の製鉄所が。その周りには石油コンビナートが。まさに近代化の象徴が立ち並んでいる。

 せっかくなので、火力発電所の裏にも行ってみる。巨大な煙突が3基立ち並んでいる。すぐそばには巨大なタンク群。現在の生活は、化石燃料の消費によって成り立っているというのを痛いほど思い知らされる光景。風力発電なんてちっぽけだ。対岸の製鉄所から、不気味な甲高い金属の不協和音が聞こえてくる。まるで、現代文明の軋む音のようだ。ひたすら消費しまくる文明と、その一端で生活する無力な自分。ここまで車で来ているという自己矛盾。消費によって経済が成り立っている現在社会、一体何が出来るのだろう。そんなことを考えながら、夕焼けの中、家に向かって車を走らせた。