今年もツール・ド・のとへ

朝、まだ辺りがぼんやりと明るくなりはじめた頃、家を出る。東の空が下から少し色づいている。天気はよさそうだ。駅で輪行バッグに自転車を詰める。いつもの作業。すっかり慣れたものだ。何箇所か蚊に刺されて痒くなるのを我慢しながら作業終了。予定より少し早過ぎたか。1本早い電車に乗れてしまった。気がつくとすっかり明るくなっている。空は快晴。でも、日本海側もこのくらい晴れていると気持ち良さそうだ。電車を乗り継ぎ金沢に到着。車内で一緒になった方と明日お会いしましょうと言って別れ、駅前で自転車を組み立てて走り始める。

まずは厚腹ごしらえという訳で生食堂へ。海へ向かって走り、ちょっと行き過ぎてしまったので、狭い路地を通り抜けて戻ろうとすると、途中でしょうゆソフトの看板が。これは食べないといけないでしょうという事で、工場の中へ。直前所で待望のしょうゆソフトに御対面。見た目は言われれば醤油色かも、という感じ。食べるとソフトクリームの甘さと醤油のしょっぱさが絶妙。アイスクリームにかける醤油というのもあったので、ちょっとかけてみるとなかなか美味しい。みりんが入っていて、とろみが強くて結構甘い。オススメです。

おっと、すっかり寄り道してしまった。少し走るとようやく厚生食堂に到着。港の中にある、普通の食堂といった感じの外見だけど、中は人がいっぱい。他の人が食べている食事を見ると、凄い量。とりあえず、当初の当初の目的通り海鮮丼を注文。出てきたのは金沢名物の甘海老はもちろん、大トロまで入っている豪華なもの。大トロは脂がしつこくなくて、口の中でとろけるよう。蟹が入ったみそ汁も美味しかった。これで1000円は安い。満足して店を出る。

次は今日最大の目的である内灘のスタート地点へ。途中、道を間違えたりしたが、無事に目的地の坂の下へ。ちょっと急な坂を駆け登ると風車が見えてきて、無事に到着。受付を済ませると、手元には記念品が。ショルダーバッグとボトルが含まれていて、結構かさばる。なんとかバッグに詰め込む。ゴール後に受け取れたらいいのに。

残った時間で食後の運動。まずは金沢市街へ戻り、地図を見ながら適当に走っていたら、目的の卯辰山の入口に到着。我ながら凄い方向感覚。でも、もう一度走れと言われたら無理かも。標高が高くないので、アウターのままじっくりと走りペダリングのチェック。調子は悪くなさそう。そのまま駅とは反対側へ下り、トンネルを避けて坂を上ったりして楽しむ。自分のルーツである、生まれた病院や当時住んでいた場所の近所なんかを走って駅に戻る。のどが渇いたので、ちょっとコーヒーを飲んで休息。

せっかくなので、余った時間で金沢城兼六園の入口付近へ。これで主要な観光地は通ったかな。再び駅へ戻り夕食。オーツカでハントン風ライスの大盛を注文。一見、たいしたことないように見えたけど、食べてみたら結構多かった。お腹いっぱいになり、駅へ戻ろうと思ったら、全然違う方向に向かっているのに気がつき、城下街の迷路へ。古い町並みは面白かったけど、かなり迷走してタイムロス。なんとかホテルにたどり着く。明日は雨が降らないといいなあ。