サドルの高さと前後位置を考える

 長年自転車に乗っているせいか、5年以上サドルの位置はほとんど変化していない。せっかくメインのSystemSixとサブのCAAD7 の2台があるのだから、ちょっとポジションをいじってみた。サドルをやや前に出し、その代わりに高くする。そうすれば、BBからサドル上面までの長さは変わらない。いわゆる平坦向けのポジション。

 メインで乗っているSystemSixはセオリー通りのポジション。クランクを平行にした時に膝がペダル軸の上にくるような前後位置に、ペダルが一番遠くなるクランク位置の時に足を伸ばしてかかとがわずかに下がる高さ。教科書通りのセッティングだけど、長年乗っていたらそうなっただけであり、別にフィッティングの本とか読んで合わせた訳でもなく、偶然。エリートクラスで走るような実力のある人は別にして、ほとんどの人はこのポジションで乗れるようにした方が良いともう。

 さて、本題に入る。基本的なポジションのデメリットは、ハンドルがやや遠めになる事。特に、下ハンを使いづらい。最近、ドロップの浅いハンドルが流行っているけど、一般的な日本人の体系を考えると理にかなっていると思う。でも、空気抵抗を考えると、より深い前傾姿勢で乗りたい。そこで、どうするかというと、サドルを高くして前に出す。普通のポジションを反時計回りに前転させたイメージ。タイムトライアル用の自転車なんかはそうなっている。

 というわけで、サイクリングロードを65kmほど30〜35km/h位で走って試してみた。確かに、ハンドルの下を持つのが楽だし、ブラケットを持っても肘がしっかりと曲がって深い前傾をとれる。その代わり、上半身でしっかりと上体を固定しないと重いギアを踏み込めないし、コーナリングの安定性が落ちる。やっぱりロードレース向きではないな。