SuperSix試乗記

 ちょっとだけですが、BiKitにて試乗させて頂いたので、SystemSixと比較した感想でも。ちなみに、まだプロトタイプという事なので、市販バージョンの入荷は当分先らしい。いつまであるのか分からないので、気になる人はお問い合わせを。

 まず、乗った瞬間に感じたのが軽快感。非常に低重心で安定志向だったSystemSixと比べると、やや重心が高めでペダリングやハンドリングが軽快な感じ。(踏み出しが軽いというのとはまた別の次元の話)コーナリングの安定感はSystemSixが上?

 乗り心地は文句なしでSuperSixの勝ち。ちょっとした舗装の割れ目なんかも何事もなかったように衝撃を吸収してしまう。でも、パワーロスする感じはしない。Synapseは衝撃吸収性は良かったけど、進む感じが弱かったが、SuperSixにそれはない。

 思いっきり踏み込んだ時の加速力はSystemSixの勝ちだと思うけど、不満になるレベルじゃない。ただ、SystemSixの加速力が良すぎるだけ。

 短い上りをアウターで踏み込んで上った感じはなかなか良かった。カーボン製のBB付近の剛性も十分で、踏んだ力をわずかにたわんで受け止めて推進力にしてくれる感じ。ただ、10%を超える坂だとSystemSixの方が良さそうな気がした。

 今日の印象は、SuperSixは完成されたSix13だという感じ。今の技術でSix13の乗り味をより高いレベルで実現したというか。見た目はSystemSixと似ているけど乗った感じはかなり違う。サーキットやヒルクライムのレースを重視するならSystemSix、長距離のレースや路面の荒れたコース、上りでも軽めのギヤを回すタイプの人はSuperSixという感じ。SystemSixは固すぎると感じてCAAD7やSix13に乗り続けている人には良い選択肢かも。