徳山〜小倉(115km)

hiroakim2006-11-26

日本列島縦断の旅もこれで終わり。いよいよ最終日。朝からすっきりしない天気。天気予報では降水確率が90%。ようするに間違いなく雨。特に見所があるわけでもなく、ひたすらゴールを目指す。走る距離も短いので、ペース配分を考えずに始めから飛ばす。中国地方は山が多いせいか、以外と細かいアップダウンが多い。しばらく走ると山口市に到着。
踏切が閉まってからしばらく経つのに、全然列車が来ない。そのうち、汽笛が聞こえてきた。音の方向を見ると、黒い煙が上がっている。SLやまぐち号を牽引するC57だ。乗客を乗せる前の作業中らしく、踏切付近まで走ってきて、その後引き返していった。反対側から電車が走ってきたのでよく見られないかと思ったが、電車が行き過ぎてから出発し、その勇姿を見せてくれた。蒸気機関というのは、進化の途絶えてしまった技術だが、煙や蒸気を吹き出しながら大きな動輪を動かす姿は今見ても迫力がある。随分と長い間踏切が閉まっていたけど、おかげで十分堪能出来た。

新山口駅から先は、山あいを縫うようにカーブしながら道が続いている。雨も少しずつ強くなってきて、雨の音が聞こえるようになり、路面はすっかりウェット状態。今日の走行予定距離の半分くらいに達したあたりだろうか、油断したのか思いっきり転倒。とりあえず、後ろに車がいなくて良かった。路肩方面へ転がるように倒れてしまった。道路脇にあった橋のつなぎ目が、道路を横切るように中央に向かって延びているのにタイヤを取られてしまった。よくあるギザギザな継ぎ目じゃなく、真っ直ぐで真ん中に溝があり、しかも進行方向に対して角度が5〜10度くらいの角度で延びている。だぶん、道路の拡張工事で継ぎ足したのだろう。これは雨じゃなくても危険かも。自転車には特に異常はなく、服もグローブが破れたくらい。左の腰を思いっきり打ったので痛いが、動かせないほどじゃないので走れそうだ。
さすがにもう一度転ぶのは嫌なので慎重に走る。おかげでスピードが5km/h以上落ちてしまったが、残りの距離も少ないので大丈夫だろう。ようやく空に明るさが戻ってきた頃、下関市に入る。九州方面へ伸びる国道2号線に別れを告げ、下関の中心地へ向かう。途中、海沿いに出ると関門橋が見えた。やっとゴールにたどり着いた気分。関門橋をくぐると、関門トンネルの入口はすぐ。思えば去年の2月にここから九州へ渡り縦断したのが始まりだった。最初のスタート地点に戻ってきた。これで北海道から本州、九州までの縦断の旅は終わり。少しだけ足を伸ばし、フェリーで小倉へ渡り小倉駅から新幹線で帰る。