日本列島縦断3000kmの旅

hiroakim2006-12-02

寝台特急「あさかぜ」が廃止されるのを知り、その前に乗っておきたいと思い、ついでに九州を自転車で縦断したら楽しそうだなと始めたのが2005年の2月。それまでは泊まりがけでサイクリングに出かける事もなく、輪行などもほとんどしなかったのに。終点の下関から関門トンネルをくぐり九州へ渡り、開聞岳の麓まで走ったのがきっかけで、日本全国を走る事になるとは思いもしなかった。
北に向かって走っていたら、いつしかその先を走ってみたくなりついに最北端の地、宗谷岬へ。北東北や北海道は本当に走りやすかった。交通量が少ないし、しずかな雰囲気と海や山の美しさが印象的。特に北海道の景色はどこにもない壮大さがあった。夏になるとここを走るために日本中から集まってくるのもよく分かる。
西への旅は宗谷岬を目指した後は下関まで走って日本列島縦断を完成させたいという思いだけだった。さまざまな名所や旧跡などを経由しながら走ったが、正直にいって北への旅ほど楽しくはなかった。交通量の多さと道の分かりにくさも原因かもしれないが、ようするに走る事を楽しむには向かない場所だった。東北や北海道はもう一度走ってみたいと思えるが、東海道山陽道はもう嫌だ。電車で行って観光地だけを走るのが一番楽しそう。
そして、ようやく最初の出発点下関へ。たどり着いた下関駅の先には、もう出番のなくなった「あさかぜ」が下関行きの表示幕そのままでばらばらになり放置されていたのがなんか悲しかった。
3000km走って分かったのは、単純に自転車で走るのが好きだと言う事。観光は正直どうでも良かった。景色の変化があり、海や山がきれいならそれだけで十分楽しい。そして、日本にはまだまだそんな場所がたくさんある。
いきなり日本列島縦断とかは無理に思えても、少しずつ走っていれば最後には走りきれるということ。当たり前だけど自分で少しずつでも前に行こうと思って行動しない限り、目的地にはたどり着けない。雨の日や風の強い日、猛暑の日、いろんな日があったけど、我慢して走り続ける、それしかない。結局それだけのこと。
さて、これからはどうしよう。どんな事にチェレンジしてみようかな。