南総の富山周辺サイクリング

 久しぶりに房総半島をサイクリング。といっても、車を富山中の入口近くにある無料駐車場に止めての気軽なもの。自走した方が楽しいのは分かっているけど、交通量が多い道は走っていて辛いし、トラックの排気ガスがきつい。だから、車を使って良い所だけサイクリング。
 今日のコースは富山の上りとその周辺をポタリングといった内容。のどかな里山の風景が続き、のんびりとした気分になってくる。途中、みかん畑なんかもあり、袋詰めのみかんが並んでいた。ハイライトは前輪が浮きそうなくらいの坂を頂上目指して上る区間。距離は1.5kmほどしかないが、標高差が200m近くある。普通の人なら自転車で上ろうとは思わないような勾配。BD-1の一番軽いギヤはこんな勾配でも十分上れるほど軽い。ただ、重心が後ろなので、前輪の設置感が全くない。ちょっと油断すると、ウイリーしてしまう。
 辺りは本当に静かで、まるで時間が止まっているかのよう。チェーンの音とタイヤの接地音、それに自分の呼吸と心拍の音くらいしか聞こえない。時折、飛行機が上空を飛びエンジン音が響き渡るが、しばらくするとまた静寂が戻ってくる。自分だけの世界にいる気分。2回ほど足を付いて休憩してしまったが、ほぼライドオンで上りきった。
 上りきると、それまでの暗い森の中から突如開けた場所に出て、目の前に海が広がる。この瞬間が好きで何回も上っているようなものだ。頂上まで歩いた後は、来た道を引き返し適当に辺りを走ってみる。車が通る事はほとんどないから、気持ちが良い。特に見所があるわけじゃないけど、里山が好きなら退屈しないと思う。
 少し足を伸ばして道の駅富楽里とみやまに立ち寄る。枇杷倶楽部のとみうらに対抗しているのか、オリジナルの枇杷製品が並んでいた。でも、知名度ではまだまだ負けているな。場所もあまり良くないし。富津館山道路館山自動車道とつながれば、もっと人が増えて人気が出る可能性はあるかな。水仙なんかも売っていたし、海鮮料理の店もあるし。

 南房総には楽しいサイクリングコースがたくさんある。天津小湊や鴨川周辺は旧道を選べば交通量が少ない、海の眺められる楽しい道がある。勝浦も灯台周辺は結構楽しいけど、サイクリングにはちょっと距離が短すぎるか。大多喜や養老渓谷も一緒に回るとアップダウンもありちょうど良い距離。三芳村、とみうら、おおつの里の3つの道の駅を回るコースも楽に走れて変化のあるコースで良かった。(県道犬掛館山線がお気に入り)