サイクルモード見学

hiroakim2005-11-12

 先週に引き続き、自転車の展示会巡り。今年から東京でも開催されるようになったサイクルモードピナレロコルナゴといったヨーロッパの主要メーカーやキャノンデール、トレック、スペシャライズドといったアメリカのブランドなどが揃って参加。そのせいか、随分と賑わっている。なんか晴海で開催されていた頃の自転車展を思い出してしまった。あの頃は主要メーカーがほとんど参加していたのに、だんだん独自の展示会を開くようになって寂しくなっていった経緯があるから、今度はそんな事にならないようにしてもらいたい。
 さて、会場に入って最初に目に入ったのがfi'zi:kのサドル。人気のArioneの新色やクネゴのサイン入りのサドルなどが展示されていたが、気になったのが新型のカーボンレール仕様のArione。重量も179gと通常のモデルより50gも軽くなっている。ただ、値段も凄そうだけど。

 隣はピナレロ。イレスバレアレスの選手が使用したオペラが展示してあった。特にスペシャルなパーツもなく、ごく普通の仕様。ホイールもニュートロンだったし。

 次に向かったのはカンパニョーロ。新型のウルトラナローチェーンも展示されていた。発売は早くて年内とのこと。今までと違い、3グレードでの展開。それから、リニアプル・カンチレバー(というよりVブレーキといった方が分かりやすいか)も展示されていた。ブレーキレバーも専用品が必要らしい。
 次に向かったのはシマノ。アームストロングの乗ったマドンとマイヨジョーヌが展示されていて大人気。他に目についたのはPROブランドの商品。フレーム以外は全て揃いそうなラインアップ。携帯工具や携帯ポンプ、サドルバッグなどの小物から、サドルやハンドル、ディスクホイールまで幅広く展示されていた。全体的にはそれほど高価なパーツではなく、一般的な価格の商品ばかり。高価な軽量パーツなどは扱っていない。基本的にはOEMだけれども、シマノで品質チェックを行い保証を付けて売るとの事。ショップとしても売りやすそう。

 そして、試乗第一弾は新型のBD-1。フレームがモノコック形状になっているやつ。第一印象としては、剛性が上がっている感じ。それほどスピードを上げられなかったので、30km/hを越えた時の不安定さが解消しているかは分からないが、ハンドルが変にふらつく感じは解消されている。ただ、やっぱり手放しするとタイヤが左右にぐらぐらするのは一緒。これはしょうがないのか。確かに良くはなっているけど、買い替えたくなるほどではなかったのでちょっと安心。
 次の試乗はキャノンデールシクロクロス。ツーリング用の自転車として考えれば、太いタイヤを履けてキャリアも付けられるというのは良い選択肢だと思う。乗った印象は・・・試乗のコースが短くてよくわからない。タイヤが太かったせいでロードバイクほどの軽快さはないけど乗り心地は良さそうだし、タイヤをスリックにすればロングツーリングの道具として使えそう。でも、標準で付いているパーツは良くないな。
 一応、他のブランドも見ておこうという事で、今一番勢いのあるトレックへ。いやあ、凄い。ゲイリー・フィッシャーがサイン会をしている。MTBの神様だよ。初めて見た。さて、展示内容は、やはりランス・アームストロングのせいかロードバイク関連が多い。一番気になったのがOCLV55を使って作った参考出品のホイール。なんと、重量がフロントで350gしかない。前後セットで920g。軽量で有名なlightweightの最軽量モデルよりも30g軽い。リム重量かといったかんじ。試しに回してみると、笑ってしまうくらいに軽い。全然力を入れなくても、スッと回る。その下に置いてあった通常のカーボンホイールが可哀想になるくらい。(それでも普通のリムと比べればかなり軽量なはず)持ち上げてみたら、あまりの軽さにおもわず笑ってしまった。でも、発売するとしたら価格が100万円近いんだろうなあ。

 トレックも一応試乗もしておこうという事で、Madone5.2に乗ってみる。うーん、このコースとスピードじゃあ、自転車の性能なんて分からないよ。でも、加速は気持ちいいしスムーズだった。
 wilierブースには来期Lampreが使用する予定のフレームが展示されていた。LampreがSaecoと一緒になる前はwilierを使っていたから、契約の関係で戻ったのだろうか。たぶん、本当は2005年も使う予定になっていたんだろうから。展示されていたのはカーボンがメインだったけど、アルミを好んで使っていたクネゴが何を使うのかがちょっと楽しみ。