長万部〜札幌(140km)

hiroakim2005-08-26

 今回の旅の最後は長万部から札幌までの、やや山岳のあるコース。長万部には日本最大のステージレースであるツール・ド・北海道が何年かに一度通るので旅館の主人も理解があり楽しかった。
 天気は下り坂、雨に降られることがわかっているので、気が重い。さらにまっすぐ走れないほどの横風。トラックが横を通過するたびにハンドルをとられてフラつくのには参った。怖かった。
 海岸沿いを離れると多少のアップダウンはあるが風が弱くなるので走りやすい。ただ、結構疲れがたまっているのでペースはカメ状態。後に控えている中山峠に備えて体力温存。洞爺湖付近を通ると雨。何で雨の中こんなに辛い思いをして走っているんだろうと、考えてしまう。それでも、やっぱり好きだから自転車に乗ってしまうんだが。
 沢をいくつも越え、ついに中山峠への上り。勾配はきつくないが距離はそれなりにあるし、標高も結構高い。これを越えれば札幌まではほとんど下りのみと思うと足にも力がはいる。最後はダンシングで上り峠を越える。
 上っているときには気がつかなかったが、結構気温が低い。雨具を着て下るがやはり少し寒い。いつまでも続く下りに飽きてきたころ、市街地になってくる。札幌まではあと少し。ちょっと寄り道をして街を楽しみながら、ついに大通公園へ。思えばながい道のりだった。盛岡を出発してから4日間走り続けてきたのだから。

 お約束の焼きとうきびを食べ、時計台などを散策してから、札幌駅へ。自転車を袋にしまい寝台列車に乗る。今まで自転車で走ってきた道のりを引き返す。停車する駅名を聞くたびに、走ってきた光景が思い出される。かなりの部分は線路に沿って走ってきたから。

 札幌までの旅が終わり、宗谷岬までの旅が残った。あと350km。今年中に走れるか。