塩沢峠と城峯山

 坂バカから坂を取ったらただのバカ。やっぱり、坂を上れなくなるとサイクリングは楽しくなくなる。走っていて楽しいと思うには、それなりに脚力が必要だ。そんな訳で、今週も峠へ。ようやく暖かくなってきたおかげで、標高1000m以上の峠にも安心して行けるようになってきたし。

 まずは車で神川町へ移動。駐車場に着いたら準備をして出発。まずは藤岡方面へ。最初の上りは塩沢峠。ひたすら県道175号線を走る。麓からの標高差は1000m以上あるが、斜度がきつい区間は少なく、交通量も少ないので走りやすい。鮎川沿いに道は続くので、川の流れを見ながら走る。道が細くなり、突然勾配が10%以上になるが、すぐに終わる。この辺りから山道っぽくなり、ヒルクライムという感じに。適度な負荷を維持出来て気持ちいい。途中で川を渡ると、道は山に沿って続いていく。麓の景色を見ると、随分上ってきた実感が湧く。行く手が開けてくると、峠はもうすぐ。かと思ったら意外と距離があった。ピークから少し下った場所が塩沢峠。路肩に少し雪が残っている程度だった。

 ここから先のダウンヒルは要注意。勾配が15%以上の区間があり、この時期は路面が見えないほど砂が積もって非常に滑りやすくなっている。止まりそうなくらいスピードを落として慎重に通過。コースの安全性を考えると逆回りの方が良いんだけど、そうすると標高差が700mくらいしか稼げなくなってしまうので考え物。下りなのに全然爽快感がなかった。無事に下り終えて国道462号線へ。あまり国道って感じの道ではないが。1.5kmほど走ってすぐに右折。次の峠へ。土坂千本桜が有名な道だけど、まだ桜はほとんど咲いてなかった。でも、千本もの桜の木、あったかなあ。勾配8%以上はあるので、ペースが落ちる。標高差が350m程度しかないので、距離は短いけど。トンネルが見えたら、上りは終了。10km以上もだらだら下って次の上りへ。

 今日最後の上りは城峯山。この道沿いには山間集落があって、個人的にはかなり好きな景色の一つ。斜面に張り付くように建てられた家々。生活するのは大変だろうけど、自然と調和した美しい光景だと思う。それにしても腹減ったなあ。朝食にパン2つ食べてから、何も食ってない。やっぱり国道299号線まで行って、補給するべきだったか。それほど疲れてないのに、頑張る気力が出ない。しばらく序盤は勾配が緩いが、右折して鳥居をくぐるときつくなる。こんなのがずっと続いたら大変だが、そんなに長くはなく、その先は6%前後のちょうど良い勾配が続く。下久保ダムへと続く分岐を過ぎると、しばらくはほぼ平坦。最後に少し上ると、城峯山の頂上直下。これで今日の上りは終了。あとは下るだけ。路面状況はそれほど悪くなく、快適に走れた。9kmほどの距離もあっという間。

 下りきったらコンビニ発見。ようやく食べ物にありつける。パンとジュースを補給。少し落ち着けた。車を止めた場所まではあと少し。のんびり走って、今日のサイクリング終了。走行距離は100kmくらいで、獲得標高は2200mくらい。