シナプスちょい乗り

 曙橋にあるBIKITにお邪魔して、キャノンデールの2006年モデルのシナプスにちょっとだけ試乗させてもらった。アメリカで手作りを売りにしていたキャノンデールが始めて海外で自社以外の工場で作ったことで話題になった自転車。
 第一印象としては、乗り心地が良い。カーボンフレームとカーボンハンドルのおかげで、段差を越えても大きな衝撃は体に伝わってこないほど。普段乗っているCAAD7もアルミとしては乗り心地が良い方だが、それと比べてもはるかに良い。
 ハンドルのポジションはかなり高め。ロードツーリングを目的にしたモデルだから長時間乗っても疲れにくい楽なポジションに設定されているんだと思うが、普段ロードレーサーばかり乗っているせいかちょっと違和感を感じた。ハンドリングも安定志向だし。
 肝心の走行性能は、フレーム剛性がしっかりあるおかげで結構良かった。反応性はアルミフレームと比べるとやはり劣るけど。特に中高速域でのスピードの伸びはそれほどでもない。ただ、上り坂でスピードを維持するためのダンシングなんかは悪くない。足にダイレクトにくる感じがなく、体に優しい。結構進む感じもあるし。
 時速25kmから30km程度のスピードを維持して遠くを目指す、というような用途の自転車としては、非常に良く出来ていると思う。カーボンのおかげで乗り心地が良く、足にこないというのは、大きなメリットだと思うし。ただ、キャノンデールというメーカーが今まで築いてきたレースで活躍するイメージとはちょっとずれがある。値段も決して安くない。キャノンデールじゃなければダメというほどの魅力はないのがちょっと辛いところ。
 ちなみに、今回一番衝撃を受けたのは、10Sのデュラエースだったりして。最近カンパばかり使っていたので、9Sのデュラ以来、久しぶりに使ったシマノだったけど、フロントのシフト操作量が少ないし、変速性能も高い。しかも変速レバーの操作感は左右ともに非常に軽い。ブレーキのタッチも随分と改善されていた。次の自転車もカンパにするつもりだったが、シマノも良いかも。